「こども虐待」という社会課題を解決し
すべての子どもたちに安心して生活できる社会を
セーフティベースの2つのアプローチ
1.
虐待の被害に遭った人たちが
自立して生活が出来るようになるためのアプローチ
児童虐待の報告件数は増加しており20年で18倍に増加しています。また、虐待を受けたこどものうち、年間約4,000人が新たに社会的養護下で暮らすことになっています。
そして、子ども虐待は世代間連鎖をすると言われています。
これだけたくさんの人たちが虐待の被害に遭っている状況で、世代間連鎖を防いでいくには被害を受けた人たちが同じことを繰り返さないようサポートしていくことが必要です。
児童相談所における児童虐待に関する相談対応件数の推移

令和3年度児童虐待相談対応の内訳
相談対応件数(※1) | 207,660 |
---|---|
一時保護(※2) | 27,310 |
施設入所等(※3、4) | 4,421 |
社会的養育の推進に向けて こども家庭庁
虐待の被害に遭った子どもたちは児童養護施設や里親などの社会的養護の環境で育っていきます。
そして18歳を迎え社会養護から(施設や里親の事情によって離れる年齢に違いがあります)社会へ旅立っていきます。
しかし、社会的養護で育った若者たちは親や施設に頼ることが難しく、頼り先が少ない中で自立して生きていかなければなりません。
そういった若者が自立して生きていく中で
・進学するときの困難
・就職するとき・したあとの困難
・金銭面の困難
・家庭に関する困難
といったさまざまな困難が立ち塞がります。
彼らが困難を乗り越え自立して生きていくためには、一緒に悩んでくれる頼れる先を見つけサポートを受けることが必要です。
2.
虐待リスクがある家庭へのアプローチ
子ども虐待によって亡くなるこどもの命が年間約70以上です。

こども家庭審議会児童虐待防止対策部会児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会【令和5年9月】
そのうち0歳時が24人で全体の48%を占めており、3歳未満が31人で62%となっています。
(令和3年4月1日から令和4年3月31日まで)
虐待が起きてしまう背景には
・夫婦関係の不和や経済的な困窮や生活のストレス
・育児の支援者がいなかったり、地域との繋がりがなく孤立している
・保護者の精神疾患や精神不安
・親が社会的に立場が弱かったり、理不尽な扱いをされたり、差別されたり、虐待の被害者である。
こういったことが複雑に絡み合ってこども虐待が起こります。
もし、困ったときや悩んでいる時に相談できる人がいれば、相談できる場所があれば子どもの命を守ることが出来たかもしれません。
子ども虐待を防いでいくには、上記のような状況にいる保護者をサポートしていくことが必要です。
ビジョン
すべての子どもたちが
安心して生活できる社会をつくる
子ども虐待が無くなり、子どもたちが親を信頼して生活ができ、笑顔があふれる社会をつくります。
ミッション
虐待の被害に遭った人達と共に成長し
虐待が起こらないように共に子育てをする
代表メッセージ
子ども虐待を無くしたい
この思いを実現するために活動を続けています

私は子どもが4人いて、子どもたちの趣味が私の趣味というくらい子どものことばかりだった生活が離婚を機に一緒に住めなくなり、自分の中にぽっかり穴が開いたようになりこれからどうやって生きていけばいいかわからなくなりました。
それから過去の自分を振り返ってみて「やっぱり子どもが好き」「ヒーローになりたい」という思いを感じ「私は子どもたちのヒーローになるために生まれてきたんだ」という使命感が溢れ出てきました。
そして、以前本で読んで憤りを感じた子ども虐待について「なぜ自分の可愛い子どもたちを虐待するのだろう」とまた憤りを感じ始めました。
それから児童養護施設の訪問活動を始め、そこで児童養護施設をでたあとに若者たちが辛い環境にいることを知り、そういった若者たちが未来に希望を持てるようなサポートをしようとこの団体を立ち上げました。
活動を始めて虐待の被害に遭った若者たちのサポートするだけでは被害者が増えるだけ。
子ども虐待そのものを無くさないと被害者が増えるだけと感じ、現在は若者のサポートと虐待リスクのあるひとり親家庭のサポートをしています。
そこで出会った方たちから「あのとき、あなたに出会えてよかった」と言ってもらえるような関係になれるようになることが私の夢です。
団体概要
名称 | 特定非営利活動法人セーフティベース |
---|---|
設立 | 2020年4月27日(法人格取得:2022年1月14日) |
住所 | 本部:〒654-0036 兵庫県神戸市須磨区大池町5丁目14-7 |
居場所事業所:〒653-0011 兵庫県神戸市長田区三番町2丁目3-1 | |
連絡先 | 本部TEL:070-8420-0434 |
代表理事 | 山中孝一 |
副代表理事 | 西脇純子 |
理事 | 塩谷誠 |
顧問弁護士 | 大原滉矢弁護士 |
沿革
2020年4月 | 任意団体セーフティベース立ち上げ |
---|---|
2020年6月 | 児童養護施設へ訪問開始 |
2020年10月 | ボランティアクルー募集開始 |
2020年10月 | 自立援助ホーム訪問開始 |
2020年12月 | 児童養護施設へクリスマスプレゼント配布開始 |
2021年8月 | 緊急支援金配布 |
2021年10月 | 教育事業 児童養護施設でプログラミング教室開催スタート |
2022年1月 | NPO法人セーフティベースとして法人化 |
2023年7月 | 食料支援事業開始 |
2023年9月 | 居場所事業 おとな・こども食堂にじの家運営開始 |
2024年10月 | 居場所事業 ママカフェ開催開始 |
2024年11月 | 社会的養護自立支援拠点事業所 神戸若者・子育てサポートセンタースイートピー運営開始予定 |